ヘアドネーションに挑戦してみた。

　

　３１㎝以上の髪の毛があれば誰でも参加できるボランティア、ヘアドネーション。今回、筆者も人生で初めて経験しました。このブログでは私自身の体験を通じて、そのプロセスについてご紹介いたします。

ヘアドネーションについて簡単に解説

ヘアドネーションとは？

　 ヘアドネーションは、ヘア（髪の毛）とドネーション（寄付）を合わせた言葉です。小児がんなどの病気や事故など、さまざまな理由により髪を失った子どもたちのために、寄付された髪の毛を使用して、ウィッグ（かつら）を作り、無償で提供する活動のことをいいます。

　切った髪の毛をヘアドネーションを行っている団体に送付すると、髪色や髪の長さなどの条件に仕分けを行って処理されます。その髪の毛をウィッグ（かつら）に加工し、必要な子どもたちのもとに届けられるのです。

　人の髪の毛で作られたウィッグは合成繊維のウイッグと比較すると、光沢や質感が自然であったり、通気性が良いなどといったメリットがありますが、一つのウィッグを作るのに２０〜３０人分の髪の毛が必要になります。とはいえ、どんな髪の毛でも良いわけではなく、いくつか注意点があります。

ヘアドネーションができる髪の毛の条件

　日本で一番最初にできた団体です。賛同サロンが一番多いため、筆者もこのサイトでカットをする美容院を選びました。

ヘアドネーションの記念としてヘアドネ サンキューカードがダウンロードできます。

→NPO法人JHD&C（ジャーダック）ホームページ

HERO

　寄付した髪の毛が団体の事務所に到着すると、ホームページに名前が掲載されます。髪の毛が無事に届いたか確認したい方におすすめです。

→HERO　ホームページ

つな髪

　髪色は暗色、白髪は取り除く必要があります。ブリーチやパーマ（ストレートパーマを含む）や縮毛矯正歴がある髪の毛も受け付けていません。

　また、つな髪ではロングヘアのウィッグを作成していない関係で、35㎝以上の髪の毛は規定の長さ規定の長さ（31ｃｍ～35ｃｍ）に調整されます。

つな髪ホームページの記念証フォームに登録すると、つな髪記念証の画像と印刷用のPDFのダウンロードが可能になります。

→つな髪　ホームページ

私のヘアドネーション体験記

ヘアドネーションをした理由

　私自身がヘアドネーションを行った理由は「ヘアドネーションをしてボランティアをしたい」というよりは、「長く伸ばした髪の毛を切るきっかけがほしい」というもの。

　元々面倒くさがりだったこともあり、美容院に頻繁に行かなくていいけど、なんとなく綺麗に見える髪型（と自分で思っている）、肩下くらいの長さを維持して、デジタルパーマをかけていました。パーマをかけていると髪の毛をひとつに結んでいてもなんとなくおしゃれ。でもそれ以上伸ばすとお風呂の後乾かすのが憂鬱という私にはぴったり。

　そんな私が髪の毛を伸ばしたのは結婚式のため。ドレスにロングヘアをハーフアップにするのが憧れだったので、同棲を始めて、結婚するのかなと思い始めた段階で髪を伸ばすことにしました。

　そんな単純な理由でしたが、トータルで２年半伸ばした結果、身長160㎝の私のお尻にも届きそうなロングヘアになりました。

　そして面倒くさがりの私ですが、ここまで頑張って伸ばした髪とあっさりさよならするのは何となく寂しくなってしまい。いろいろと調べる中で、ヘアドネーションをすれば、ばっさり髪の毛を切るいいきっかけになって、誰かの役に立てるかもしれないしいいのでは？という考えに辿り着きました。

ヘアドネーションができる美容院探し　カット代金は？

　行きつけの美容院でカットしてもらってもらったり、自分でカットしても構わないとのことでしたが、髪の毛を何本かに分けてから束ねてカットしたり、長さが３１㎝以上になっているか確認したりと、いろいろ気にしないといけない点があるため、ヘアドネーション賛同サロンでカットしてもらうことにしました。

　筆者はジャーダックのホームページで検索し、全国に美容院を展開している「ヘアメイクアース」さんにお願いしました。

→ヘアメイクアース　ホームページ　

ヘアドネーション＝無料でカット可能と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的にカットの料金がかかるので、注意が必要です。

　筆者はミニモを経由してカットモデルという形で対応してもらったため無料でしたが、通常は4,500円かかるとのことでした　※2025年3月現在　ヘアメイクアース恵比寿店の場合

いよいよドネーションカット！

　

　改めて見ると、長く伸ばしたなと思います。

　こんな形で、６本に分けてカットしてもらいました。（筆者は毛量が少なめなので、分ける必要ないです、と笑われやしないか内心不安でしたが、きちんとカットしていただけました）

　デジタルパーマ歴やヘアカラー歴もあるのでダメージが心配でしたが、美容師さんいわく、「引っ張って切れるほどのダメージがなければ大丈夫」「子どもさんの柔らかい髪の毛でも全く問題ない」「短期間でブリーチやパーマを繰り返さない限り、そこまで極端なダメージはないはず」とのこと。

　綺麗に整えカットもしてもらい。カットした髪は袋に入れていただきました。団体への送付は各個人で原則として各個人で行います。

　どうでもいい話なのですが、この時、カラーはしていないのです。短くすると髪色が明るく見える不思議。

ヘアドネーション後の心境について

　ヘアドネーションについて調べる中で「ヘアドネーションなんて意味がない」「偽善だ」という声もあると知りました。いろいろな考えの方がいると思います。実際、筆者自身も誰かのためというよりも、自分のために髪を伸ばし、それを何となく寄付しただけなので。

　今の心境としては「特別いいことをしたつもりはないけれど、誰かの笑顔につながるならばそれでいい。何より私が一番嬉しい」という気持ちです。思いがけずイメージチェンジできて、髪の毛乾かすのも楽になりました。シャンプーやトリートメントの消費量も少なくなってお財布にも優しい。

　もし長く髪を伸ばしていて切るきっかけを掴めなくなってしまった方、ヘアドネーション、おすすめです。